柔らかい光りの中で

亡くなった人の骸(むくろ)は皆一様に蝋細工のようで、
ここにはもう、いないのだな、と目に見えてわかる。


義母は死に際、狭い産道を抜ける胎児のような歪んだ顔をして、抜けた。
ふっと息を吐いて吸い、笑みが広がったらそのまま逝った。
へのこだまが抜けるというが、鼻の辺りから何かが抜けていった、気がした。


いいとか、わるいとか、
好きとか、嫌いとか、
ああだとか、こうだとか、

全て、生きていてこそ。

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