半日一人旅

坂の下の砂浜に、遊泳家族のテントや敷物のポップな色彩が点在する。
春にはなかった、はしゃぐ声々が坂の上にまで届く。


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頼んだタクシーの運転手は、みんな何でこんな所にくるんだか、と言う。
いい所じゃないですか。
いい所?田舎だよ。
田舎だからいいんじゃないですか?
たまに来るにはいいがね、不便だしね。

山の上まで私を乗せると、
海水浴客からの電話が鳴りっぱなしで忙しくてしょうがない、
と言って、帰ってしまった。

たずねた山の上のお宅は、ご主人夫妻の顔と同じく
都会の喧噪からも、浜辺のにぎわいからも切り離されて、
ゆったりとしている。

30年すごしていらしたという山の中の住まいは、
あと20年もすれば辺りの木々と同化してしまいそうだ。

家の下を流れる沢の音と蝉の声。
絵に描いたような夏だ。


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そこに、おおきなつわぶきの葉を見付ける。
ひときわつややかに輝く。



お土産に「びっくりするような花」を頂く。
3時間しか咲かない花。

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からすうりの花。
電車に揺られて都会に帰り、ビニール袋を開けたらサアッと花開いた。

赤い実を付ける、からすうり。
レースのような花。


半日の旅の、それが証拠。

旬と売り時

売り時。
品物は、生鮮食料品でなくても、まるで鮮度が目に見えるかのように、
入荷したての物から売れていく。
今、店出しした物を、そうとは知らないお客様が「これ下さい」と言って買って行く。
なぜだ?

入荷したての時には似たような物を何点かいれるから、
その相乗効果と、比較検討できるという効果で売れやすいのかも知れない。

一点のみの仕入れはまず、しない。
同じ物の柄違い色違いを数点入れる事。
どれがいいかなあ、どっちにしようかなあ、と迷うのも買い物の楽しみ。
あなた、これが似合うわよ、私はこれ、なんてやるのが楽しい。


それにしても、新しい、というのは匂うらしい。
旬というか、売り時というか、
それはある。


旬を逃して売れ残った物、ご心配なく、
いい物は最終的に必ず売れていく。

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