最善手 2

勝負という明確な目的のある将棋には、
あらゆる局面で明確な最善手があるのは当然ですね。

それに比べて、音楽、美術、芸能、芸術、
人が生きて生活することに関しては、
何が最善であるかは、どう生きるか、どう生きたいか、に関わるわけで、
その最善は人それぞれ、なんでしょうか。


そう考えると、勝敗のない世界の最善手というのは、
おのれの満足でしょうか。
自分の欲する状態にピッタリくる、という感覚でしょうか。




連勝の止まった藤井四段へ「ひふみん」こと加藤一二三九段が
ツイッターで贈った激励のメッセージというのが含蓄があって良いですね。

 「棋士人生はまだまだこれから!
  いま始まったばかり。
  そして、勝負事には、
  勝ちか負けの二択しかない。
  だからこそ、
  つねにその先にあるものを見据えて
  観る人びとの魂を揺さぶる、
  後世に残る棋譜を紡いでいただけたらと願う。
  偉大なる後輩棋士たちの、
  長い長い棋士人生の前途を祝して。」


 「人生も、将棋も、
  勝負はつねに
  負けた地点からはじまる。」


ご自身の1324勝のうち90%は「名局」であり、
バッハやモーツァルトの「名曲」のように何百年たっても人々の感動を呼ぶ、
のだそうですよ。

本質は勝負の世界も芸術の世界も同じなんでしょうね。



Template Designed by DW99